モデリングスタジオとしてのスタートから8年。今ではゼネラリスト集団として進化し続けるD・A・Gの魅力をチーフデザイナー古賀由樹氏が語る。

モデリングスタジオとしてのスタートから8年。今ではゼネラリスト集団として進化し続けるD・A・Gの魅力をチーフデザイナー古賀由樹氏が語る。

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遊技機から携帯ゲーム機、そして映画制作まで幅広いジャンルの映像制作を一手に引き受ける株式会社D・A・G。東京に本社を構える同社の博多スタジオは、設立当初は”モデリングスタジオ”として発足したそうだが、今では案件を丸ごと手がける”ゼネラリスト集団”へと変化してきたと言う。今回は、そんなD・A・G博多スタジオに伺い、社内の雰囲気や仕事内容、仕事の醍醐味をチーフデザイナーとして活躍する古賀由樹氏に聞いた。

CGWORLD(以下、CGW):D・A・G博多スタジオのお仕事について教えてください。

古賀由樹氏(以下、古賀):D・A・Gは東京に本社がある会社なのですが、博多スタジオでは遊技機の映像制作やCMの制作、ゲーム制作など、モデリングやセットアップ、アニメーションからコンポジットに至る3DCG制作に携わっています。具体的なタイトルで例を挙げると、ニンテンドー3DSの『トモダチコレクション新生活』では衣装、アクセサリー、部屋等の制作を担当しました。作業内容としてはモデリング、テクスチャ制作、質感設定から、実機確認まで行いました。

東京本社と連携して制作することが多く、最近では映画『寄生獣』の映像制作などを行いました。今年度からは博多スタジオだけで進めている案件も増えてきています。

CGW:3DCGを始めたのはいつからですか?

古賀:専門学校のときです。専門学校は博多にある九州デザイナー学院のCGクリエイター学科に通っていて、学校に行っては3DCGの作業をひたすらやっていました。

デッサンや造形の授業もあったんですが、特に造形は実際に自分の手でかたちを覚えられるのでスカルプトの基礎に役立ちましたね。あとは自主的な練習なんですが、”ものを見る目”を養うために、プラモデルを買ってきてパーツからよく観察しながら組み立てて、それをさらに3DCGに起こしてディテールを追加するということをやっていましたね。自分なりにアレンジすることもたまにありましたが、まずは忠実に再現する、ということに集中して3DCGに起こしていました。この練習は現在、モデルを作るのに相当役立っていますね。

CGW:D・A・G博多スタジオに入社を決めた理由を教えて下さい。

古賀:私がD・A・G博多スタジオに入社を決めた理由として、”博多でこれから新しく立ち上げる”ということと、ゲームから映画まで幅広く映像制作を手がけているため、色んな体験ができるのではないかと思ったことがあげられます。実際、福岡にある同業種の会社の中でも仕事のバリエーションが多い会社なんですよ。

さらに、新案件をアサインされる時は希望を聞いてもらえるので、興味のある仕事に挑戦させてもらえるのでモチベーションも高く保てるんですよね。社内の雰囲気は、和気あいあいと気さくな感じでありつつ、メリハリがあって働きやすい環境です。

CGW:古賀さんの役職の「チーフデザイナー」の仕事とはどんな内容なのですか?

古賀:博多スタジオでのクオリティ管理がチーフデザイナーの主な業務です。少し詳しく説明すると、東京本社から渡された案件など、博多スタジオ内のデザイナーから上がってきた各デザインのクオリティを統一させて、本社にいるディレクターにデータをアップするといった、いわば”まとめ役”といったポジションになります。チーフデザイナーになってまだ2年目なんですが、8年前に博多スタジオ設立当時に私と一緒に入社したメンバーと、新人スタッフとの技術力に結構開きがあるので、両者をある程度すり合わせて全体のクオリティを持ち上げるという点に今は苦労しています。

新人スタッフに関しては、ツールの使い方と作業手順を覚えてもらい、得意、不得意な作業を見極めて、長所を伸ばしつつ短所を克服できるようフォローしていきたいと思っています。

CGW:現在の仕事の楽しいところはどんなところですか?

古賀:まとめ役になったことで、自分がイメージする映像を作れるようになってきたことが、嬉しくもあり楽しいですね。

ディレクターやスタッフと出来上がる映像のイメージを共有する必要があるわけですが、送られて来た資料に目を通してイメージを掴み、それ以降は自分が得てきた知識や今まで経験してきた中で見てきたものを参考にして作っていきます。そのため、参考となり得る知識や経験など、自分の中により多くの引き出しを持っていることが大切になってくるわけです。とはいえ、やはり先輩を頼りにすることもしばしばあります(笑)。映像制作の経験が豊富な先輩は、自分たちが経験していない作業をたくさんこなしてきているので、先輩の意見は重要ですし話を聞いていると楽しいですね。

CGW:8年前の起ち上げ当時を振り返って、現在の博多スタジオはどのように変わりましたか?

古賀:博多スタジオを起ち上げた当時は”モデリングスタジオ”という名目で起ち上げて、本社からモデリングの仕事が振られて来るという業務形態だったんです。しかし、4年程前からゼネラリストを育てようという方向に切り替えたため、今では東京本社と遜色のない仕事ができるようになりました。今年の10月には規模拡大のためスタジオを移転し、ソーシャル専門の新しい部署を起ち上げる予定です。

福岡にスタジオを構えて今年で8年目のD・A・G博多スタジオ。10月にはソーシャルゲームを専門とする新しい部署を起ち上げるなど、着実・堅実にその規模を拡大している。ソーシャル専門の部署では若手クリエイターの募集と養成に非常に意欲的で、全員一丸となって福岡の3DCG業界を盛り上げていきたいという。
新卒はもちろん、インターンの受け入れにも柔軟に対応するとのことで、3DCGの実力を実践で身に付けるには絶好のチャンスと言えそうだ。変化を続けるD・A・G博多スタジオは、若手にとっても中堅にとっても、新たなチャレンジのステージになることだろう。


TEXT_UNIKO PHOTO_BUZZHOOK
※CGWORLD.jpからの転載

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